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若林奮《自分の方に向かう犬 Ⅱ》(部分) 1997年 木、油絵具 神奈川県立近代美術館蔵(河合コレクション) Photo by Tadasu Yamamoto若林奮は、日本の戦後を代表する彫刻家だ。コレクション展「若林 奮 新収蔵作品」では、2020年度に神奈川県立近代美術館が新たに収蔵した若林作品を公開し、人間が自然といかにして向き合うかを問い続けた創作の軌跡を紹介する。初期から晩年までの創作
若林奮《中に犬 IV》1968年 鉄 神奈川県立近代美術館蔵(河合コレクション) Photo by Tadasu Yamamoto本展では、若林が初期から晩年に至るまで手がけてきた、彫刻や素描・版画などを展示。《中に犬 IV》といった鉄の作品から、《自分の方に向かう犬 II》などの木彫、ステンレススチールを取り入れた《燃える飛行機の煙の軌跡(10×10 VII)》 、そして《Sulphur Drawing No.5》 などの素描まで多彩な作品を公開する。
若林奮《Sulphur Drawing No.5》1990年 硫黄、グアッシュ、木炭、紙 神奈川県立近代美術館蔵(河合コレクション) Photo by Tadasu Yamamotoこれらの作品からは、1960年代に鉄の彫刻家として注目された若林が、銅や鉛、木、硫黄などの多彩な素材を取り入れつつ思索を深め、ついには大気や水、光をも彫刻に取り込んでいった創作の展開を見て取ることができそうだ。手製の年賀状も
若林奮《1965年 年賀状》1964年 版画、紙 神奈川県立近代美術館蔵(河合コレクション)また、会場では、若林による貴重な手製年賀状も展示。1955年から2002年までに制作された年賀状は、木版やフロッタージュ、手彩色が施されている。小さな紙面のなかに広がる豊かなイメージを楽しめるばかりでなく、当時の作品との関連を垣間見ることもできるだろう。展覧会概要コレクション展「若林 奮グッチ帽子コピー 新収蔵作品」